人工内耳はすごい。でも魔法の道具ではないのだ。残念ながら・・・

人工内耳をしている難聴の子どもは、どんなことに困るのだろうか?子育てしながら気になることを書いています。

人工内耳という奇跡

ぱるが人工内耳をつけてもなお、まだ私は半信半疑でした。「言葉を話すようになる」という確信が持てず、焦りばかりが自分を支配していました。

一つ目の人工内耳の手術(※1)から11ヶ月がようやく過ぎた頃、それまで「あーあー」「まんま△☓◇◯☓☓」しか言わなかったぱるが、突然言葉(らしきもの)を話し始めました。

 音入れ(※2)からちょうど1年が経った頃には、表出言語は約185語。理解語は350語を超えていました。

言語発達を波に例えると、まさに「いい波が来た」時期だったと思います。

それから毎月約100語づつ表出言語が増えていき、音入れから1年4ヶ月後には表出言語が500語を超えて、数えるのを止めました。

 私たち夫婦はぱるを口話で育てると決めて人工内耳を選択しましたが、だからといって必ず思い通りにいくなどという甘い考えは持っていませんでした。

いつも最悪の結果を考える癖がついていたため「安心」など一度もしたことがありませんでした。

それでもやはり、人工内耳との出会いがぱるの運命を変えたことは確かなことでした。

 (※1)ぱるは両耳に人工内耳をしています。セカンドの手術は2歳4ヶ月でした。

(※2)ひとつひとつの電極をどのように刺激するかのプログラム(マップ)を決めて初めて音を入れること。